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JAPAN FUR ASSOCIATION 一般社団法人 日本毛皮協会 公式サイト

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毛皮の構造と特性

1.毛皮の構造

毛皮は、文字通り「毛」と「皮」からできています。毛皮にとって重要な毛の部分は、刺し毛(さしげ)と綿毛(わたげ)から構成されています。
刺し毛は、上毛(じょうもう)とも呼ばれ、艶があって美しく、いろいろな色彩や斑紋がその動物の種類の特徴を表しています。英語では刺し毛をガードヘア(guard hair)と言い、弾力性・耐水性に富み、その名の通り体を守る役目をしています。
綿毛は、下毛(かもう)とも呼ばれ、刺し毛の下に生えている短く柔らかい毛です。英語では、アンダーファー(underfur)と言います。極めて細く密生しているので空気の層ができ、体温の発散を防ぎ防寒の役目をしています。毛皮の良し悪しは、この綿毛の密生の度合いによって決まるとも言えます。
良い毛質の条件として、
①刺し毛と綿毛のバランスが良いこと。(特に綿毛の密度が濃いもの)
②光沢の良いもの、背筋が鮮明なもの。
③触った時にシルキーでソフトなもの
などが挙げられます。



2.毛皮の特性

①保温力・耐水性・通気性に優れている
弾力性と耐水性に富む刺し毛と細く密生して生え空気の層を作り出す綿毛の二重構造により、保温力・耐水性・通気性に優れています。
②ふわふわとした柔らかな感触と美しい光沢
心地よさや安心感を与えてくれるのは、天然素材の持つ特性でしょう。これを人工的に作るのは不可能です。
③リフォームで長い間使うことができます
同じ種類の皮を継ぎ足したり、他の素材を加えたりするサイズ直しのリフォームをはじめ、コートをストールやバッグ等全く別のアイテムに仕上げることもできます。